アマゾン、出版取次外し加速 印刷工場から直接調達
アマゾンジャパン(東京・目黒)は書籍や雑誌を印刷会社から直接取り寄せる。文芸春秋など出版社に注文した雑誌などは出版取次会社を介さず、印刷工場から自社倉庫に仕入れる。アマゾンは取次大手の日本出版販売(日販)と在庫のない書籍については取引をすでに打ち切った。出版社だけでなく印刷会社との直接取引で、取次会社を前提とした書籍の流通構造が大きく変わりそうだ。
アマゾンは書籍の多くを日販から仕入れている。日販が在庫を持たない書籍の仕入れは2017年6月に打ち切り、在庫がある場合のみ取引していた。新たに在庫の有無にかかわらず、一部の新刊の書籍を大日本印刷の印刷所から直接送る体制に切り替える。売れ行きが好調で、重版した場合も大日本印刷から直接調達する。
大日本印刷と取引がある複数の大手出版社のほか、中堅出版社を中心に約20社が2月にも取り組みに参加するもようだ。アマゾンはあらゆる書籍を2日以内に届ける体制を目指している。取次会社の在庫を確認してから仕入れると、消費者に届けるまでにさらに数日間を必要としていた。アマゾンは印刷会社との直接取引によって、書籍などの在庫が確認できないために、注文できないケースを大幅に削減できる。
アマゾンは日販など取次会社を経由せずに書籍や雑誌を仕入れるため、これまで取次会社が得ていた取り分は出版社などと分け合うとみられる。
21ab29a6
ネットは職を奪う。
産業革命は仕事を奪った分仕事を生んだが、ネットは新たな仕事をわずかしか生まない。