★ Made from …

アポクリフォスがティムキャンピーに突き刺した「おまえを壊せる唯一のモノ」とは、やはり コーネリアの一部であったことが言明されました。
破壊される過程でティムの全身を覆っていく“黒い手”型の影からダークマターの関与を疑っていますが、実際何が起きているのかを想像するのは難しいです。

ただティムの原材料については、正統派ゴーレムの製法に則り「土(あるいは泥、砂)」を使ったとみて良いように思います。

“アレンが毎日お風呂でティムをピカピカに磨いてやっている”というエピソード(コミック25巻談話室&『灰色ノ記録』参照)がありましたよね。 あれから、昔ブームになった「光る泥だんご」を思い出しまして(…さすがに「鍋磨き」はやりすぎと思いますがww)。 
ゴーレム=「泥人形」ならぬ「泥だんご」って、モチーフ的には面白いかなと。

タロットから見ても、A.Wの12/25生まれ(やぎ座)の属性が「土」(ウェイト版解釈)に分類されることと一致します。

さて そうとした場合どこで採取された土かですが、やはりマナネアの故郷・コーネリアの根元からすくってきたのではないかと… 
クロスがキャンベル家のサイラス氏だとしたら、野外実験に凝っていた彼のこと 容易に手に入る材料だったでしょう。

ティムのボディの コーネリアの破片が埋め込まれた箇所から次第に割れ目が広がっていく描写が、なにか 植物が生長しながら根ざした岩をも砕く姿に似ていましたね。 
そうやってコーネリアの根元に抱かれ 泥人形が“元の姿に還る”ということなのかな~などと想像ばかり逞しくしています。



★ 襲撃

これはもう 他の解釈が無理なくらいはっきりと、第203夜でクロス・マリアンに断罪者の銃口を向けていたアポクリフォスの その後の犯行シーンが出てしまいました。
弾は仮面で覆った顔の右半分に まともに当たってしまっています。(´Д`;) 

この“襲撃事件”の時だけでなく、アレンの独房に忍び込んだ時も、部屋の外の見張りは記憶操作で眠らされただけで済んでいましたので、憎悪に操られ人を傷つけることを楽しんでさえいるノアと違い アポクリフォスは不必要な殺生に走らない主義ではないかなどと少し期待はあったのですが、見事に裏切られました。
結局「菜食主義」とは何だったんですかね(苦笑)

他にも、ガチで戦いを挑んできた神田に対し記憶操作で無難にやり過ごそうとしていましたが、結局のところそれら全ての行動原理は思いやりとは無縁の、感情を持たぬ彼らの「都合」でしかなかったんですね。 
有用なうちは大事に扱い、不要になったら切り捨てる。
計画上重要な駒である「アレン」を エクソシストとしてここまで成長させ護ってきたクロス・マリアンすら、もう 用済みどころか邪魔以外の何物でもないと判断されたのでしょう。

安否がひたすら気になるクロス師匠ですが、とりあえずロードの手により まだどこかこの世に繋ぎ止められていることは確かなようで。

ただ、ロードにしても 第222夜の「それまではねむってなよ クロス・マリアン」という言葉が、あまり優しく響いてこないので…
幻の師匠でアレンを館に誘った彼女にも何かネア絡みの計画がありそうですが、あまり酷いことにならないといいな。



★ 果てまでふたり 

これまでクロス・マリアンという人の本音が聞ける機会はほとんどなく、ヒントになるのは虚々実々織り交ぜた師弟会見の時の言葉と切れ切れの独り言や声に出さないモノローグ、あるいはティムのメッセージボイスくらいですが、それにしても毎度どうとでも取れる言葉の解釈に悩みましたよね…
今回はそれらの迷いを払拭してくれそうな大サービス回で嬉しかったです。

「辿り着けよティム   おまえはなにがあっても果てまでふたりについて行け」
「オレにしたように 迷子どもの標になってやれ」


師匠がありったけの力を込めた最後のメッセージ。

35年ぶりで現在に復活したネアも クロスが瀕死のアレンを引き取ったばかりの頃同様、「アレン」の人格はじきに自然消滅すると信じているようですが(「夢をみるたびアレンは消滅し最後はオレだけが残る」(N215))、クロスの方は6年間アレンを弟子として鍛え見守るうち もうとっくにその考えは捨てていたんですね。
今のアレンなら、ネアと共に生き延びる強かさがあるとの確信が無ければ こんなセリフは出ないでしょう。

その一方で クロスはネアのこともいまだ気にかけていて、二人揃って最後まで行く未来を望んでいる。
それってつまり、ネアがマナとの約束を果たすため行こうとしている「最後の旅」に、アレンが同行することを願っているわけで。
アレンがそうしたとしても、エクソシストとしての道をひたすら歩いてきた彼の意志とは矛盾しないというわけですよね。
(だったら、「千年伯爵ヲ倒シテ自分ガ千年伯爵(=ノアの親玉)ニナル」ってのだけはないですね(^^; アレンをエクソシストにしたのは他でもないクロス自身ですから)
結局は、ふたりで<千年伯爵を倒し、マナの魂と世界を救う>ことになるでしょうか…  
まだ急いで結論を出さなくてもいいかな。

さて。 そうしますと、これまでイマイチ情報不足だった仮説も復活です。

① 夢の麦畑に登場し、「お前は消える」を連発し アレンをそのまま消滅に導こうとしていた“師匠”は偽物。
→ でないと 上述のクロスの想いとは矛盾します。
ただ、アレンにカテリーナの情報を置いて行ったので 単なる夢ということでもなく… あれはロードが見せた幻だったと思います。

② 北米支部でアレンのノア化が本格的に始まった時、夢の中でアレンに近付き片仮名で自己紹介した黒肌聖痕「ネア」も偽物。
→ クロスがティムに仕掛けた術がみごと発動し、結界を破って“自称ネア”は退散させられましたから。
ここも、出てきた「ネア」が本物ならクロスがネアとアレン双方を応援している事実と馴染みません。 ですので、第214夜でようやく目覚めた本物のネアとは別の存在(一番考えられるのは、ノアメモリーの宿主なりすまし)だったという解釈です。 
あそこでアレンに触れることに成功していたら、そのまま姿をアレン(新しい宿主)に乗り換えていたのかも…

以上。


それと、上の師匠のセリフから、ティムの将来にも希望が持てますね!
アポに撃たれて意識をなくす寸前、彼の視線は 木片を我が物にしたアポの動きをハッキリ捉えていました。
ティムがそれによって壊される危険を知りながら、それでもなお「辿り着け・果てまでふたりについて行け」と命じているのです。

それが意味するのは、ティムにはまだ復活の望みがあり 二人と再び合流できるという自信でしょう。 今後に期待♡



★ 標 (しるべ)

「その場所があるかどうかも 辿り着けるかどうかもわからない 在るのは道標だけ」

道案内のポールが立つ 象徴的な一コマ…
[まっすぐ右を差す標識が“CANBELL”/左を差すのが“The 14th”/さらにそれらから90度別方向に黒い標識の“MANA”と]
“NEA”と“ALLEN”が見当たらないのは当人だからか。 
14番目とキャンベルが真逆の方角なのは、無事キャンベル邸に辿り着いて先へ向かえるか あるいは(ネアを「14番目」と呼ぶ)ノアの手に落ちるかということ? マナが明後日の方を向いているのが分かりませんね。
想像力を刺激してなかなか意味深です(…と今は笑ってごまかす💧)

そして重箱の隅で恐縮ですが、やっぱり気になっちゃう… 
本編コマに初登場の「キャンベル」英文字ですが 標識の綴りが“CANBELL”なんですよぅ
ちなみに ファンブック『灰色ノ記録』では、ネア、マナ、母さまはともに“CAMBELL” ←上との比較では“N”と“M”の違い。
さらにVIZ版英訳『D.Gray-man25』では、第219夜でネアがマナに語りかけるフキダシの中の綴りが、“MANA D.CAMPBELL”と、“NEA D.CAMPBELL”でこれもまた別。 
最後のが一番よく見る綴りではありますが、Dグレ世界はわざわざ変えている名前が多いので 多数決という訳にもいかず。

やはりここは公式ファンブックの綴り(CAMBELL)に軍配を上げたいですね。
この第228夜の絵も、コミックス26巻に収録される時は修正があるかもしれませんし。


最後まで残る疑問。 ティムが「標」って具体的には 何を指し示してくれることなのか。 それにはクロスも助けられたという…

例えばですが、方舟戦で クロスにも入れなかった「14番目の秘密部屋」にアレンを連れて行ったのはティムでした。
もしかしたらアレン達が目指すであろうキャンベル邸も、普通の人間がただ足で歩いて到達できるところではないのかも。
何といっても ノアの手を逃れた瀕死のブックマン(or ジュニア)がそこに保護されているというのですから、敵が易々と入り込めないように特殊な結界くらい張っているかもしれません。


妄想もきりがないので 感想はここまでにします。
次回が楽しみですね!!
それではまた。