こんばんはー。梅雨入りしたと思ったら、今日は晴れて暑い一日でした。
この時期は食べ物が早く傷むのが困りますね。コバエもちょこちょこ
発生し始めたし。部屋の中に植物も置いてあるので、どうしてもどっかから
発生してくるんですよねぇ。本当に鬱陶しいったら。


今日も二冊ご紹介。


川上和人「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」(新潮社)
新聞広告で見かけて、なんか面白そうだなーと思って予約してみました。
人気あるみたいで、かなり待たされましたねぇ。
鳥類学者の作者による、鳥類(学)に関するエッセイのような学術書(?)。
語り口がユーモラスなので、結構真面目な鳥類学に関する記述もたくさん
あるのだけれど、それほど堅苦しく感じずに楽しく読むことが出来ました。
ただ、やっぱり研究に関する詳述なんかは、読みづらい部分も多々ありました
けれどね。
真面目な研究内容を、アニメや特撮ものやらに例えて語るところが
可笑しかった。著者の川上さんとは年齢も近いせいか、だいたいの例えが
わかってしまうところが悲しかった(若い人には通じない例えもあったようなw)。
森永チョコボールのキョロちゃんが何の鳥なのかを、懇切丁寧に
真面目に検証するくだりには笑ったな。誰もそんなこと真剣に考えた
ことないと思うけど。鳥類学者ならではの疑問と考察だなぁとくすり。
危険な絶海の孤島に行って鳥類の調査をすることも多いらしく、調査の
過程は興味津々でした。面白そうだけど、相当過酷そう。
著者の川上さんは、この分野ではかなりの第一人者でもあるらしく、
孤島の学術調査には度々お声がかかるらしい。毎度大変な目にも遭われて
いる様子だけれど、その分楽しそうに調査されてる感じが伝わって来て、
本当にこの分野がお好きなんだろうなーと思わされました。絶滅危惧種の
調査などにも関わっておられるようですし(天敵駆除だとか)、こういう
方々の日々の努力によって、日本の在来種は守られているところもあるんだろうな、
と頭が下がる思いでした。
タイトルで騙されそうになりますけど、著者の川上さん、結局のところは
鳥大好きですよね(笑)。タイトルの意味は終盤で明らかになるのですけれど。
まぁ確かに、その分野の学者が、小さい頃からその分野を好きだったって
いうのはそうそうないのかも。
余談ですが、この本を読み終えた翌日、朝スマホを見たら、西之島で
絶滅危惧種のオオアジサシ(海鳥)が集団繁殖しているというニュースが
飛び込んで来ました。記事を読むと、発表したのが、まさに森林総合研究所の
川上和人さんその人でした。西之島へはちょくちょく調査上陸されていることが
本書でも書かれていたので、タイムリーでびっくり。ちょっと驚いたのと同時に、
ほんとにこういうニュースで度々メディアに登場している方なんだなーと感慨深い
ものがありました。これからも益々のご活躍を期待しております。


小路幸也「ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン」(集英社)
年一回のお楽しみ、東京バンドワゴンシリーズ最新刊。シリーズ第13弾だそうです。
早いなー。毎度お馴染みの、堀田家の四季を追った四章構成。今回は、医大受験を目指して
奮闘していた花陽の受験の結果がついに出ることに。まぁ、結果は多くの人が予想した
通りだったとだけ告げておきましょう。第一志望の大学の合否が出る当日の堀田家の
面々の、当人よりもそわそわ落ち着かない感じが微笑ましかったです。本人が一番
落ち着いていたっていう(笑)。
一作ごとに大所帯になっていく堀田家ですが、今回は去って行く人も何人か。それに
付随してという訳でもないのですが、隣のアパート藤島ハウスでも住人移動がいくつか
あったりして、少し堀田家を巡る人間関係に変化もありました。堀田家内での居住部屋の
大々的なお引越し騒動もありましたしね。
そして、いろんなことを一気に解決に導く我南人さんの『LOVEだねぇ』は今回も顕在でした。
藤島さんの父親の藤三記念館の顛末やら、池澤さんの○○○写真騒動やら。なんでここで、
そのセリフ?と一瞬場違い感に包まれるのだけれど、結果として、すべてが上手い方向に
進んで行く。愛ある解決に、すべてが納得出来てしまう。我南人さんって、ほんと不思議な人
ですよね。
それにしても、最終話の研人の○○発言にはビックリ。いやいや、早すぎでしょ!と
ツッコミを入れたくなること必死。まぁ、その後で説明を聞いてなるほどそういうこと
でしたか、って納得したんですけども。しかし、しっかりした子だねぇ。普通の高校生は、
こんなにしっかりしてないと思うなぁ。バンド活動でそこらの社会人よりも収入もあるし。
研人はこれからもっともっと有名なミュージシャンになって、ワールドワイドに活躍する
ことになりそうですね。
花陽とボンさんの息子・麟太郎との交際も順調なようですね。麟太郎の藤島さんに対する
誤解も解けたようですし。でも、正直なところを云えば、個人的には花陽は藤島さんと
結ばれて欲しかったんですけどねぇ。藤島さんの中では、やっぱり今でも藍子さん・・・
というより、藍子さんにそっくりだった亡くなったお姉さんが忘れられないのでしょうね。
みんなにツッコまれてるように、変○なんですかね(笑)。早く藤島さんにもいい人が
見つかって幸せになってほしいですけどね。
しかし、花陽が医者として一人前になるのを待って結婚ってなると、ゴールは相当
先の話になりそうですよね。麟太郎さんは待っていられるのかなぁ。それまでに、
またいろいろ紆余曲折ありそうです。でも、フォローしてくれる周りの人たちが
いくらでもいるから、きっと大丈夫ですよね。
今回も、最後はお約束の大団円で、うまく行き過ぎな感は否めないのだけれども、ほっこり
やさしい気持ちで読み終えられたので満足。誰が何と言おうが、堀田家はこれでいいのです。
また来年続きが読めるのを楽しみにしていたいと思います。